
ダイエットの長い停滞期はなぜ起きるのか?
2025年05月16日 15:04
頑張ってダイエットを続けていて、ある時期に体重が落ちなくなり停滞する。
ダイエット中に長い停滞期に入ってしまった場合は、いくら食べる食事を減らしても、運動して消費カロリーを増やしても、体重が落ちなくなりモチベーションを失う一因となりかねません。
ではダイエットが停滞してしまった場合は、どのようにその時期を脱出すればいいのでしょうか。
こちらでは停滞期について詳しく説明するとともに、脱出方法についてもご提案いたします。
最後まで読んで、ダイエットに起きる停滞期の理解を深めて脱出しましょう。
ダイエットに停滞期がある理由
ホメオスタシスと停滞期の関係
そもそもダイエットをしたことがある人であれば、誰しも一度はダイエットの停滞期を経験したことがありますよね?
停滞期とは、ダイエットを開始した当初は順調に体重が落ちていったのに、ある時期を境に、なかなか体重が落ちなくなっていってしまうという現象です。
これは、人間が生命を守るために備えているホメオタシス(恒常性)によるものです。
ダイエットをするということは、食事制限と運動でエネルギーが足らない状態を長く続けるということになります。
この状態が長く続いて、エネルギーの貯蔵庫である脂肪が燃え尽きてしまったら、生命に危険が及びます。
そうなる前に脳の防衛機能が働く、それがホメオタシス(恒常)と呼ばれる生体機能で体重が落ちるのを防ごうとしているのです。
ホメオスタシスによる停滞期は誰でもあるの?
ひとくちにダイエットといっても、ご自身のホメオスタシス「生命維持システム」とも戦わないといけないのですから、なかなか簡単にいかないのも道理といえるものです。
何も知らずにダイエットを始めて、ある時に停滞期に入ると気持ちが折れてしまい、そこで挫折する方が非常に多いのです。
TVで「マイナス30kgのダイエットに成功した!」など成功例を聞いたことがあると思いますが、エスカレーター式にずーっと痩せ続けるなんてことはありません。
そういうダイエット成功者であっても、ある程度の停滞期を脱出してきているのです。
停滞期はいつからいつまで?脱出できる期間の目安
同じようなダイエット食や運動を続けていた場合に、初めはカロリー不足の状態になって体重が落ちます。
しかしホメオタシスが働くとそれがカロリー不足ではなく、バランスが取れた状態になってしまい、体重が落ちなくなっていきます。
停滞期はいつから?
ダイエットの停滞期は、個人差もあり様々ですが、元の体重の約5%減少した頃から始まると言われています。
数多くの方のダイエットをサポートしてきた私の経験から言うと、体重の10%減少前後で停滞期に入る方が多いようです。
すなわち60kgの方であれば、体重が-3kg~-6kg減ったくらいから停滞期に入りやすいです。
時間単位で言うと、ダイエットを初めてから約1か月半前後くらいの方が停滞期に入りやすいでしょう。
停滞期はいつまで?
それでは停滞期はどれくらい続くのでしょうか?
これにはやはり個人差があり「これだけ続く」という明確な答えはありません。
ダイエットの方法や痩せ方、ご自身の体質などによって停滞期の期間は異なります。
ただ一般的に言われているのは、ダイエットをはじめて1ヶ月を過ぎる頃で、先にも書いたように体重の5~10%を減量した頃から停滞期が始まります。
早い人では2週間ほどで停滞期を抜けますが、1ヶ月続く方もいるようです。
停滞期は誰でも脱出できるの?
停滞期が長引けば長引くほど、モチベーションが下がり、ダイエットを挫折してしまうのも原因につながります。
正しいダイエットを継続していれば、誰でも停滞期は必ず脱出できます。
しかし停滞期が1か月も続いては、心は折れて間違いなくダイエットを挫折してしまいます。
そこで、当院のサポートを受けている方にはこのホメオタシスによる停滞期の脱出方法をご提案したいと思います。
停滞期から脱出できないお悩みの方はご相談くださいね。
停滞期に絶対してはいけない事
停滞期に入ってから更に厳しい食事制限をおこなえば、再び体重は減っていくかもしれません。
しかし過度の食事制限は、代謝を下げることとなってしまい、リバウンドしやすいばかりか健康面への影響も無視できないものとなります。
過度の食事制限を続ければ、すぐに体重は落ちて「痩せる」でしょう。
しかしそれは痩せたのではありません。
体重という数字だけを意識しすぎて、筋肉量が落ちてやつれてしまうと、代謝が下がり大きな病気につながることもあります。
ダイエットをした結果、仕事も家事もできないような体になってしまっては本末転倒なのです。
ですので努力さえしていれば必ず体重は落ちてくることを信じて、今の努力を継続することが重要なのです。