実はコロナというウイルスは、ずっと昔からあったのをご存じでしょうか?
ヒトに感染するコロナウイルスは、実は6種類もあります。
そのうちの4種類が、ヒトに感染して「一般的な風邪の原因の10~15%」を占めるといわれています。
残りの2種類は、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、重度の肺炎の原因となるSARSとMERSです。
今回、中国で見つかった新型コロナウイルスは、これら6種類には当てはまらない新しい型なのです。
今日は、この7つ目の新型コロナウイルスの特徴について、ご説明していきたいと思います。
新型と他の6種のコロナは形は違うの?
ちなみにコロナウイルスを顕微鏡でみると、表面に突起がみられ、これが王冠に似ていることから、ギリシャ語で王冠を表す「コロナ」と名づけられています。
基本的にコロナウイルスは、エンペローブという膜に覆われ、突起をもつのが特徴です。
このエンペローブの膜が、アルコールや次亜塩酸に弱いことから、消毒にはこれらが用いられるようです。
参考サイト:国立感染症研究所「コロナウイルスとは」
コロナウイルスの感染とは?
本来のコロナウイルスは、「人→人」や「動物→動物」の間で感染症を引き起こすウイルスでした。
ですから「人→動物」あるいは「動物→人」へ感染することはありませんでした。
しかしSARSやMERSという例外もでてきました。
そしてそれと同様で、動物から人に感染したのが今回のコロナウイルスになります。
コロナウイルスの感染経路
新型コロナウイルスの感染源は明らかではありませんが、おもな感染経路は「飛沫感染」「接触感染」と考えられています。
飛沫感染
感染した人が、咳やくしゃみをしたときにウイルスが飛び散り、周囲の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み、体内に入ることで感染します。
接触感染
感染した人の咳やくしゃみでウイルスが撒かれ、身の回りのものにウイルスが付着し、それを健康な人が触り、その手で目や口、鼻を触ることで感染します。
新型コロナウイルス初期症状
初期症状では鼻水や咳、発熱、軽い喉の痛み、筋肉痛や体のだるさ(倦怠感)など、風邪のような症状が生じます。
- 37.5℃以上の発熱
- 咽頭痛
- 体の強いだるさ
- においが分からない
- 鼻詰まりや鼻水
- 頭痛
- 痰や血痰
- 下痢
新型コロナウイルス感染症の初期症状はおよそ5~7日間程度続き、重症化しなければ次第に治っていきます。
重症化すると、肺炎、上気道炎、気管支炎などを起こし呼吸困難の状態に陥ることがあります。
重篤化すれば敗血性ショックや多臓器不全などが起こり場合によっては死に至るケースもあります。
ただし、肺炎が生じても、半数以上の場合は症状に対する治療を行うことで徐々に回復します。
コロナウイルスの発症が疑われた場合どうしたらいいの?
自分がコロナかもしれない場合
ご自身が上記の症状が疑われた場合は、いきなり病院に行ってしまうと医療崩壊を招きかねません。
まずは、ご自身の状態と対応について適切なアドバイスをうけましょう
新型コロナコールセンター
0570-550571
コロナの人に接触した場合
コロナ感染者と接触した場合は、まずは焦らず「接触者相談センター」へお電話で相談してください。
陽性が疑われた場合、外来へ確実に受診することができます。
その場合には、保健所から指定される医療機関の受診を行ってください。
大阪
06-6944-8197
京都
075-414-4726
また保健所によって陰性と判断された場合は、これまで同様かかりつけ医を受診しましょう。
その際に肺炎症状を呈するなど、診察した医師が必要と認める場合には、再度保健所に相談し、受診を勧められた医療機関でコロナウイルスのPCR検査を受ける形となります
※現在保健所の感染基準が高く、陽性患者を取りこぼしてることが問題となっており相談対象者基準は変更が考えられています。
コロナの検査の費用はいくらかかるの?
PCR検査は、3月上旬から保険負担となりました。
医療保険で保険負担が3割に該当する方は、4,500~5,850円になります。
※ネットでPCR検査が自己負担で8万円ほどかかるのデマが流れていますのでご注意ください。
新型コロナウイルスに打ち勝つために
新型コロナウイルスは、軽視してはいけません。
日本でも、コロナウイルスの軽症に罹患した有名人の話がありましたが、軽症というにはあまりにも辛く、死を覚悟し、恐怖でたまらなかったと言います。
なぜ手洗い、うがいが必要なのか一つ一つ意味を持ち、密室空間は避ける、人混みにはいかない、近距離での会話は避ける(飲み会など)などの予防を徹底し1日でも早くコロナウイルスに打ち勝ちましょう。
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