本来、肝臓は全体の70%近くを切り取っても、再生できるほど再生能力の高く強い臓器です。
更に肝臓には痛みを感じる神経がないため、病気がかなり進行しないと症状が現れず、障害が80%を超えると重症化して、初めて事の重大さに気が付く方も多い訳です。
ですから症状が出た頃にはすでに手遅れ、ということもあるので日頃からいたわりと注意が必要です。
そこで肝臓は、普段私たちの体の中で具体的にどのような働きをしているのか、肝臓に効果のあるツボについてもご紹介していきたいと思います。
肝臓とはどのような臓器なの?
大人の肝臓は体重の約50分の1ほどあり、重さはおよそ1kg〜1.5kgです。
肝臓は、腹部の右上、肋骨の下に収まっていて、体の中で最も大きい臓器とも言われています。
焼き鳥屋さんでレバーを食べたことがある人はわかると思いますが、人間の肝臓もあれと同じ、赤褐色をしています。
何しろ、毎分1.5Lの血液が肝臓に流れ込んでいるため、血液が豊富なのは、肝臓の大きな特徴です。
肝臓の5つのはたらきとは?
肝臓は、人体にとって重要であり、さまざまな働きをしています。
代表的な5つの働きが以下になります。
①血糖値の調整
小腸から吸収されたブドウ糖は、肝臓の中で貯蔵されます。
血液中に糖が足りなくなると放出するなど、必要に応じて肝臓が調整します。
②タンパク質の合成
体にとって必要なタンパクもたくさん合成しています。
その代表は、血液には必要不可欠なもので、血液中の水分を一定に保つ働きがあるアルブミンや、血液を凝固し止血作用のあるフィブリノーゲンなどです。
③解毒作用
体に流れ込んできた有害物質を分解して、無毒化しています。
代表的なのは、ご存知の方も多いアルコールです。
他、たばこに含まれるニコチンや、薬物の解毒も行います。
④胆汁の生成
脂肪の分解の消化液として働く胆汁を生成します。
胆汁は、脂肪を消化するために必要な液体で、黄緑色をしています。
⑤尿素の合成
必要以上にタンパク質がある場合、外へ排出するためアンモニアに分解されますが、アンモニアは有害のため、無害な尿素へと分解します。
肝臓の病気とは?
一般的な肝臓の病気には、肝炎、肝硬変、肝癌などがありますが、近年は脂肪肝も多いようです。
これらは、糖質や脂質の取り過ぎ、アルコールの過剰摂取、ウイルスの侵入などで、肝臓に異常をきたすために起こる病気です。
- AST (GOT)
- ALT (GPT)
- γ-GTP(ガンマ)
の3項目が、肝臓の状態を表します。
いずれも肝臓の中で働く酵素で、肝臓の状態が悪くなると、これらの酵素が血液中に流れ出るため、数値が高くなります。
肝臓に効くツボは右足の裏だけ!
そこで、普段から肝臓を労ってあげるために、肝臓に効く足裏のツボを1つご紹介します。
肝臓のツボは、右足だけにあります。
それは肝臓が身体の右側にあることから、右足だけという事になっているようです。
肝臓のツボの場所
ツボの場所は、足裏の小指と薬指の間の延長線上をたどっていった時のくぼむ部分です。
このくぼんだ部分を木の棒などで、「グーッと」と押し込んでください。(1日あたり3秒間×10セット)
肝臓のツボを押す強さ
ツボを押す時の強さは、ちょっと痛い「痛気持ちいい」が目安です。
足裏には全身のあらゆる器官や臓器の反射区が集まっていますから、押すなどの刺激を送ると、弱った機能を回復させ、症状を改善させる効果があります。
生活習慣を見直して肝臓をいたわりましょう
もちろん、ツボ押しだけでなく、生活習慣の改善も合わせて行うことが大切ですよ。
肝臓病と言えばお酒が浮かびますが、脂肪肝の最も多い原因は食べ過ぎです。
特に肥満や糖尿病の人は、肝臓に脂肪がたまりやすくなります。
見た目は肥満体型ではない人も、中性脂肪が高い方は脂肪肝の可能性もあります。
運動不足、不規則な生活や食事を繰り返すと、いつも間にか健康を失っているかもしれません。
当院はダイエットに力を入れておりますので、真剣に痩せたい方はご相談下さいね。
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