手がしびれる代表的な疾患として、胸郭出口症候群というものがあります。
肩の痛みや肩こりを感じる場合が多いですが、厳密にいうと肩こりと胸郭出口は違う症状です。
手のしびれは
- 頚椎の問題で起きる場合
- 脳の問題で起きる場合
- 胸郭出口で起きる場合
- 手首で起きる場合
以上の4種類が考えられますが、今回は胸郭出口が問題でおきる手のしびれについて、ご案内したいと思います。
胸郭出口症候群とは
胸郭出口症候群とは、首から出ている血管や神経を鎖骨やその周辺にある筋肉が何らかの影響で圧迫することで、手のしびれを引き起こすことです。
胸郭出口症候群は主に
- 斜角筋症候群
- 肋鎖症候群
- 小胸筋症候群(過外転症候群)
という3つのタイプがあります。
いずれにせよ、血管圧迫に比べて神経圧迫のほうが圧倒的に多いとされています。
そしてこの圧迫により首・肩こり、肩の痛み、腕の痛みやしびれを引き起こすのです。
胸郭出口症候群になる原因
原因としては主に先天的、外傷性、非外傷性があります。
先天的とは、生まれながら首にある前斜角筋と中斜角筋が狭い、あるいは第1肋骨と鎖骨が狭いことが考えられます。
外傷性とは事故やスポーツで一時的にでも強い力が加わったり、手を使った作業を繰り返したり、首を繰り返したり動かしたりするなどの場合があります。
そして、非外傷性にはなで肩や猫背などの姿勢不良によって引き起こすことがあります。
胸郭出口症候群の症状
症状は大きく分けて4つのタイプがあります。
- 腕のしびれやだるさを訴える
- 肩こりや肩甲骨周りの凝りと痛みを訴える。
- 首と背中の凝りと痛みがある。
- 1~3の症状に加えて頭痛や立ちくらみ、不眠、全身倦怠感などが現れる
以上の症状があればあなたの手のしびれは胸郭出口かもしれません。
胸郭出口症候群の診断
胸郭出口症候群は腕神経叢圧迫型と牽引型の2タイプに分けることが出来ますが、7割以上は混合型とされています。
胸郭出口症候群であるかどうかは理学検査を行うことが重要です。
一番心配しなくてはならない事は、安静にしていても痛みやしびれがある場合です。
最悪のケースとして、悪性腫瘍も考えられるからです。
胸郭出口の鍼灸施術と整骨院での治療法
上記で述べた胸郭出口症候群の4タイプで治療を考える事も出来るのですが、代表的な治療法としては斜角筋や小胸筋への鍼刺激をすることが効果的とされています。
整骨院では首の筋肉をマッサージしたり超音波を使った温熱療法や運動療法などがあります。
当院では鍼灸施術はじめ、超音波を使った治療や深部の筋肉をストレッチさせるインナーマッスルをストレッチする治療法もあります。
手のしびれがあり肩の痛みがある方は、是非当院までお越しください。
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