肩の痛みの原因のほとんどは、日常の生活習慣にあります。
悪い習慣を取り除くことが、肩の痛みを悪化させないセルフケアにつながります。
普通の肩の痛みは、押したり揉んだりすると気持がよく、一時的にはすっきりしますが、慢性的な血行不良になると、マッサージをしてもお風呂に入っても、なかなかコリは解消されません。
肩の痛みは、治療だけでは改善できないので、普段からのセルフケアを行う必要があります。
更には肩こりを我慢していると、眼精疲労や吐き気、頭痛などを伴うこともあります。
あなたの肩の痛みの原因は何ですか?
とご自身にあったセルフケアを身につける前に、まずは原因を知らなければいけません。
同じ姿勢をとり続けていませんか?
・デスクワークが多く、常に猫背気味でパソコン作業をしていたり、メガネが合っていないため、いつも目を細めて画面を見るクセがあると、肩はこりやすくなります。
・赤ちゃんを抱っこするときに同じ肩で支えたり、ショルダーバッグを同じ方向にかけても肩がこります。
・ゴルフやテニス、野球などを趣味でやっている場合、メンテナンスも怠りがちになりやすく、肩を使いすぎてコリが生じることがあります。
睡眠不足ではありませんか?
体のコリをとるにはぐっすり眠るのが一番なのですが、布団に入ってもぐっすり眠れなかったり、途中で何度も目が覚めるのは、軽い睡眠障害があるかも知れません。
肩がこっているから熟睡できないのか、熟睡できないから肩がこるのかどちらが原因かは言い切れませんが、肩こりと睡眠障害は相関関係があることは確かです。
枕は高すぎないか、敷布団やマットが柔らかすぎないか、パジャマがきつ過ぎないかなど寝具の点検をしましょう。
入浴後の軽いストレッチや、寝る前のホットミルクなども入眠を誘います。
姿勢が悪くないですか?
姿勢が悪いと、肩や首、腕、腰などの部分の血のめぐりが悪くなってしまいます。
全身を鏡に映して、左右どちらかの肩が下がっていないか、猫背になっていないかなどをチェックして、歪みを正しましょう。
ストレスがたまっていませんか?
性格によってストレスを感じやすい人とそうでもない人がいますが、小さな悩みも考えれば考えるほど大きな悩みとなり、ストレスも大きくなります。
体を動かすと一時的に悩みを忘れることができます。
ウオーキングやジョギング、ヨガや水泳などの運動を生活の中に取り入れると、肩こりとストレスの両方が解消できます。
セルフケアで姿勢を改善する2つの方法
姿勢を改善するためのストレッチ
- 足を肩幅くらいに開いて立ち、両手を頭の後ろにあて、ゆっくり前に倒し、背面を伸ばします。
- 姿勢を元に戻し両手を上げてバンザイの形にして背伸びをします。
- 両手のひらを頭の上で組み、左右に倒します。
ストレッチポールを使った姿勢改善
- 床磨き運動
ポールに乗ったまま手で床をこするような動きをすることで、肩を正しい位置に整える方法です。 - 鳥の羽ばたき運動
鳥がはばたくような動きで、ゆっくりと腕を上下させます。肩甲骨周りをほぐし脊椎を整えます。
姿勢の改善には時間がかかります
「普段何気なくしていることが肩こりにつながっていた」という方もおられるのではないでしょうか。
特に姿勢に関しては、楽だったから今の姿勢になったのです。
逆に、正しい姿勢に改善するためには、自分の正しい姿勢と改善方法をしっかり理解する必要があります。
この機会に、自分の生活習慣を見直し、肩の痛み知らずの身体を手に入れて下さいね。
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