左側に腰痛があり妊娠中の方、胃が弱い方には要注意

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腰痛でも左側にだけ痛みの症状がでることがあります。

特に妊婦さんで左側の腰痛に悩まされている方は、一読くださいね。

もちろん原因は様々ではありますが、今回は左側の腰痛について内臓面から、そして坐骨神経痛の面からを中心としてご案内します。

また右側のの腰痛に関しては、以前に書いたブログを参考にして頂ければと思います。

右側の腰痛は放置してはダメ!危険な腰痛の原因とは

左側のお尻が痛い腰痛の場合

左側のお尻だけが痛い場合、坐骨神経痛の症状が出ていることが多いです。

坐骨神経痛の痛みは、左右両方に出ることもありますが、多くが左右いずれかの片側におきます。

坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」がさまざまな原因によって圧迫・刺激されることであらわれる、痛みやしびれのような症状のことを指します。

多くの場合、腰痛に引き続いて発症します。症状は、お尻や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれるような痛みがあらわれます。

坐骨神経痛の原因はいろいろありますが、代表的なのが、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症です。

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腰痛を起こす椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、椎体と椎体の間にクッションの働きをする椎間板という軟骨があり、この椎間板がはみだしたり、飛びだしてしまうことで神経を圧迫し、坐骨神経痛を起こしてしまいます。

同じ姿勢(とくに中腰や前かがみなど)を長時間続けたり、急に重たいものを持ち上げたりしたときに、 発症する危険性があります。

腰痛を起こす脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症とは、脊柱管は背骨の中央に位置し、脊柱管の中には脊髄と、それに続く神経が通っています。

この脊柱管がなんらかの原因で狭くなるのが脊柱管狭窄症です。

腰のあたりで発症すると、腰部脊柱管狭窄症といいます。

腰部脊柱管狭窄症を発症すると、神経を圧迫し、腰の痛みや足のしびれなどの症状を起こします。

多くは加齢によって腰椎が変化し、脊柱管が狭くなってしまったために起こります。

梨状筋症候群で坐骨神経痛がおきる

そのほかにも梨状筋症候群というものも原因で考えられます。

坐骨神経は、骨盤からでて足へ向かいますが、その際、骨盤の出口のところで、梨状筋という筋肉とのトンネルを通ります。

この筋肉は通常柔らかいのですが、負担がかかるなどにより、硬くなってしまうと、おしりに痛みを起こしたり、側を走る坐骨神経をつぶしてしまうと、坐骨神経痛の症状がでます。

左側の内臓に問題がある腰痛の場合

腰の痛みの中で、「特定の場所が痛い」 といった方は、内臓の機能低下による腰痛であることが、多いです。

特に腰の左側には、様々な ”臓器” があります。

左側にある臓器は”胃” ”膵臓” ”脾臓” ”腎臓” などです。 (腎臓は左右にそれぞれあります)

代表的な例でよく、年末年始の忘年会シーズンなどで、「食べ過ぎてしまった」「飲みすぎた」という方や、日頃の日常生活において「ストレスがかかる」といった方などは、 ”胃” に負担がかかっている可能性が高いです。

このような方は ”胃” の周りを実際にさわってみると筋肉の張りがあったり、仰向けになった時に膨らんでいる感じがするといったことがあります。

”胃” の働きを良くし、休める必要があります。

そうすることで、胃がからくる”原因不明の腰痛”は改善されます。

このことは、その他の臓器である”腎臓”や”膵臓”、”脾臓”といった臓器にもあてはまります。

このように左側が痛い腰痛でお悩みの方は、内臓面に異常がないか、他の内的な問題、症状が出ていないか考えてみて下さい。

妊娠中に起きる左側の腰痛

妊娠初期におきる左側の腰痛

妊娠初期の症状としてまだお腹が大きくなっていない時にも、腰痛を感じることがあります。

これは妊娠中に分泌されるホルモン、“リラキシン”によるものです。

リラキシンは、骨盤の関節を作っている結合組織やじん帯をゆるめ、赤ちゃんが骨盤の中を通りやすくする働きがあります。

妊娠すると初期からこの働きが始まりますが、骨盤がゆるむと、ゆるんだ関節を支えようと腰の緊張が強くなり、これが腰痛の原因になります。

また腰だけでなく、おしりの奥の方や足の付け根、恥骨あたりが痛むこともあります。

骨盤はいくつかの骨が組み合わさって作られています。

骨と骨のつなぎ目を関節と言いますが、痛くなるのはその関節です。

解剖学的な言葉で表すと、仙腸関節、股関節、恥骨結合という場所です。

仙腸関節が狭まると恥骨結合は広がるようになり、ゆっくりゆっくり産道が広がるようになっています。

この骨盤をゆるめる過程で、骨盤が不安定になり、どちらか片方に痛みが出てくることがあります。

またこのホルモンは骨盤をゆるめるだけでなく、骨盤内に血液をためてしまうため、うっ血による腰の重い感じなども出やすくなります。

妊娠後期におきる左側の腰痛

初期ではまだ子宮はそれほど大きくないため物理的な変化は少ないですか、妊娠後期に入ると、子宮が大きくなり始めるため、体の重心が前方へ傾きます。

すると腰が反り返るため、反り腰になり、背骨と腰骨を支える関節にも負荷がかかり、腰痛の原因となります。

また重心の変化により、お尻に負担がかかりやすくなり、坐骨神経を圧迫することで坐骨神経痛の症状も起こりやすいです。

この時期は、骨盤のゆるみと姿勢の変化によって悪化する傾向にあるので、

  • 足を横に流すようなお姉さん座り
  • 足を組んで椅子に座る

といった座り方はしないように心がけましょう。

座るときは仙骨を立てるように心がけてください。

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妊娠中の腰痛の治し方

妊娠中の腰痛は、病気ではなく、体の変化から起こっているため、出産するまでつきあわなくてはなりません。

痛み止めのようなお薬も妊娠中は飲めないので、少しでも楽になる対処法をお伝えします。

妊娠中の腰痛には運動が効果的

体を動かすことはストレスの発散、体力の維持、血液循環の回復にもつながり、腰の痛みが緩和されます。

また、妊娠前からの体作りは腰痛予防はもちろん、健やかな妊娠生活のために良いとされています。

妊娠中であれば、マタニティスイミングや散歩、ストレッチなど腰に負担が少ない運動がオススメです。

しかし、切迫早産などの診断をされている方は注意が必要ですので、必ず、健診医や分娩医に確認しましょう。

妊娠中に太りすぎないよう体重管理を行う

急激な体重増加は、腰への負担はもちろん、お腹の赤ちゃんの健康やママの妊娠生活にも影響がある場合があります。

適正な体重指導に基づき、健やかな食生活を送りましょう。

妊娠中は体を温めて腰痛予防

体調により、シャワーだけではなく、ぬるめのお湯を張った湯船に浸かってゆっくり入浴したり、夏でもできるだけ温かい飲み物を摂るなど、体全体を温めましょう。

温まることで血流がよくなり、腰痛の痛みが改善されることがあります。

冬はもちろん、夏のクーラーなどで冷やしすぎないよう心がけましょう。

坐骨神経痛には鍼灸治療が効果的

また、坐骨神経痛の症状に対しては、鍼灸治療が大変有効です。

代替医療の専門誌、『エビデンス・ベースド・コンプリメンタリー&オルタネティブ・メディシン』誌の研究によると、鍼は坐骨神経痛を緩和すると証明されました。

鍼治療は、坐骨神経の問題を含めた腰の痛みに対して、従来の治療法に代わる治療法として許容できるとアメリカ国立衛生研究所(NIH)も認定しています。

鍼灸治療は妊娠中でも受けられますので、痛みから解放されたいという方は試してみてくださいね。


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