肩こりの原因には、首や肩の筋肉が緊張しすぎているだけではなく、日常生活での呼吸の浅さによるものも考えられます。
呼吸が浅いと、全身に充分な酸素が行き届かないことで、疲労が回復せず肩こりが残ってしまう場合もあるのです。
また呼吸は自分でできる唯一の自律神経の調節方法でもあるので、ヨガなどでも呼吸法は非常に重要視されているのです。
とくに更年期でお悩みの方ならば、呼吸法により自律神経を整えることで、体の不調期からの脱出を早めることができます。
今回は肩こり解消だけでなく、更年期でおなやみの方の改善方法である呼吸法についてもご紹介します。
深呼吸が肩こり改善のカギだった!?
深呼吸をすることで、横隔膜が腹部の方へ下がり、下部の肋骨が前後左右に広がり、酸素を十分に取り込められます。
しかし呼吸が浅いと、横隔膜が十分に動かず酸素をしっかりと取り込むことができません。
すると血液中の酸素濃度が低下し、筋肉が血行不良により緊張します。
その結果、筋肉に疲労物質が蓄積して痛みが発生してしまうのです。
また、横隔膜の動きが悪いと、首や肩の筋肉に力が入ってしまい、さらに肩こりを悪化させ悪循環につながります。
普段から意識的に深呼吸をするよう心がけましょう。
更年期でおきる自律神経失調症で肩こりが治らない
自律神経とは、交感神経と副交感神経という、二つの神経から成り立ちます。
交感神経は、活動しているとき・緊張しているとき・ストレス状態にある時、とくに昼間に優位になります。
休息やリラックス状態にある時、とくに夜間や睡眠中に優位になるのが副交感神経です。
自律神経のコントロールは無意識のうちに行われていますが、交感神経と副交感神経のバランスが乱れると、どちらか一方だけが優位な状態が長く続きます。
とくに更年期で良くみられる症状ですが、倦怠感や不眠、手足の冷え、動悸や頭痛、肩こり、腰痛、便秘といったさまざまな不調の原因になります。
自律神経のバランス整えるには、日頃から疲労を溜めないための「正しい呼吸の習慣」をつけることが大切です。
更年期を脱出する正しい呼吸とはどんなものか
呼吸の最も大切な役割は、脳と体に酸素を供給することです。
その呼吸は、脳によって無意識にコントロールされています。
日常生活で私たちは、無意識でおこなっている、自律神経の正しい働きによって行われている、静かで穏やかな呼吸をしています。
これが正しい呼吸です。
しかし、精神的ストレスや悪い姿勢などの様々な要因により、呼吸が乱れると、呼吸機能が低下し、脳に供給する酸素が不足します。
また体の緊張が解かれていないと、正しい呼吸というのはできません。
そこで、今回は体の緊張をリセットする「呼吸エクササイズ」をご紹介します。
肩こり解消「呼吸エクササイズ」のやり方
- 正座をし、背中を丸めお腹をみる。
- 背中をできるだけ丸くしながら一度口から息をゆっくりと吐き、鼻から静かに息を吸います。この息を吸う時にしっかりと背中が伸びていることを意識する。
- 慣れてきたら鼻から5秒で吸い、口から5秒で吐いて、5秒止める。
体が緊張して疲れる、肩こりが強い、と感じる方は、お風呂上りや就寝前にこのエクササイズを実践してみましょう。
自律神経を整えたい方は、寝る前と早朝に行うと効果的です。
正しく続けていれば、変化が感じられますよ。
長年の肩こりが呼吸が原因かもしれません
長年悩んでいた肩こりは、もしかしたら呼吸が浅いことが原因だったかもしれません。
普段の生活ではなかなかしない深呼吸ですが、これからは意識的に深呼吸を取り入れて、肩こりになりにくい体を目指していきましょう。
また正しい呼吸の習慣を身につけ、身体の緊張を解いてあげると、より効果的です。
呼吸が整うと、自律神経のバランスも整うので、いろんな体の不調も改善されるかもしれません。
更年期でお悩みの方なら、ぜひ実践してみてくださいね。
ぜひ今日から、何気なくしている呼吸に目を向けてみてください。
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