右側だけ腰に痛みがある腰痛の方は、もしかすると病気が隠れているかもしれません。
今回は右側に痛みのある腰痛について重篤な例を7つご紹介します。
右側だけが痛む腰痛、気を付けたい病気とはいったい何なのでしょう?
一ヶ月も前から腰痛を我慢していた、とか甘く見てしまうと後悔します。
重篤な症状になる前に、ご自分の腰痛の原因を追究して、しっかりとケアしていく事をおすすめ致します。
大動脈瘤による腰痛や背中の痛み
大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)は、大動脈の壁が弱くなって、一部が異常に広がってしまったり、こぶができてしまったりする病気です。
どの血管も膨らむ可能性があり、なかでも大動脈で起こった場合に「大動脈瘤」と言われます。
大動脈は身体の中で一番大きな血管です。
大動脈瘤はほとんどがおなかの部分にできますが、胸の部分にできる場合もあります。
どちらも、大動脈瘤が破裂すると背中や腰の痛みが現れて、おなかまで波及します。
症状は「突然の激しい痛み」で、命に関わる出血のため、急いで救急車を呼ばなければなりません。
大動脈瘤は、60歳以上の男性でタバコを吸う人、またはコレステロール値の高い人に多い病気ですが、どんな方でもかかる可能性があります。
おなかや背中に突然激しい痛みを感じて、なかなか消えないようであれば、医師に診てもらいましょう。
虫垂炎いわゆる盲腸による腰痛
盲腸の典型的な症状は、吐き気、嘔吐、右側下腹部の刺すような痛みです。
しかし実は、この症状のある人は、全体の約半数ほどです。
身体の中央部分のどこかが痛くなったり、腰が痛くなったりします。
盲腸は一般的には右側下腹部にあるものの、生まれつき身体の構造が少し違う場合があるため、15%の人では腎臓に近い背中の方に盲腸があります。
その場合、腹痛ではなく腰痛を引き起こします。
虫垂炎かもしれないと思ったら、すぐに医師の診察を受けましょう。
感染した盲腸は、症状が始まってから24時間以内に破裂することもありますし、感染が広がるとショック状態になる場合があります。
だいたいは手術を受けますが、遅れると何回も手術を受けなければならなかったり、回復が長引いたりしてしまいます。
婦人科系疾患による腰痛
女性の背中の痛みや腰痛の背景には、婦人科系に問題があるかもしれません。
たとえば、女性の25%に、子宮の後傾がみられ、生理中は腰に痛みが発生します。
また子宮筋腫が背中の筋肉と神経を圧迫して、背中の痛みや腰痛を引き起こすこともあります。
子宮内膜症(子宮の内側にしかないはずの粘膜組織が、骨盤内にまぎれこんで他の器官にとりついてしまう病気)も、腰痛につながります。
痛みを軽くするには、婦人科医の診察を受けることが第一です。
骨粗しょう症による腰痛、背部痛
骨密度が低くなる骨粗しょう症は、なっていても気づかないことが多いです。
しかし最近の報告によると、それとは知らずに症状が現れることも判明しました。
ひどい背中の痛みや腰痛に悩まされるというのが、症状のひとつとなることもあります。
骨粗しょう症のせいで脊椎の骨が弱くなり、骨折することもあります。
このとき背中に鋭く痛みを感じることがあります。
全く痛みを感じないこともあるのですが、いずれにせよ骨折を繰り返していると、背中が曲がって、身長が縮むこともあります。
背中の上部または中ほどにひどい痛みがある、またはこの1年ほどで2〜3 cm「背が縮んだ」ように思えるのであれば、早めに医師に相談しましょう。
脊椎の関節炎による腰痛
関節炎もさまざまですが、痛みやこわばり、腫れにつながるのです。
とりわけ多いのは、変形性関節炎(OA)で、「すり切れる」タイプの関節炎です。
骨の端をクッションのように守っている軟骨が壊れてしまいます。
関節炎には効果的な治療法がたくさんあります。鎮痛薬、抗炎症薬、温冷療法、物理療法などがあります。
腎結石による腰痛は陣痛のレベルの激痛
尿に含まれる化学物質が固まってできる硬い物質、それが腎結石です。
腎結石は身体の外に出ていってくれます。
しかし問題なのが、出て行くときに例外なく強く痛むということです。
「陣痛と同じくらいひどい痛み」とおっしゃる方もおられます。
普通はまず、胸の一番下、脇か背中の辺りに鋭い、刺すような痛みを感じます。
次にそれが生殖器の辺りまで動きます。
激しい痛みがあってから数時間、何事もなく、それからまた痛みがやってきます。
ほかの症状としては、尿の中に血液が混じっている、吐き気、嘔吐、発熱などがあれば要注意です。
腎結石で救急救命室に運び込まれるケースはよくあります。
増加の原因として考えられているのは、肥満と気候変動です(暖かいと、脱水症状になりやすく、このことが腎結石につながっていきます)
腰痛があってもなくても、38~39度以上の熱がある、おしっこのときにひりひりする感覚がある、
尿が濁っている、尿の臭いがよくない、吐き気や嘔吐が続く、耐えられないほどの痛みがあるといった症状が見られる場合は、早期に医師の診察を考えましょう。
腎盂腎炎による腰痛は女性に多い
大腸菌などの細菌が、尿管をさかのぼって腎臓の腎盂というところに侵入し、炎症を起こす病気です。
腎盂に炎症が起これば、腎盂と接している尿細管など腎臓内部にも炎症が及ぶため、腎盂腎炎と呼ばれています。
女性は男性の約2倍も発症します。
また、妊婦さんの0.5〜2.0%に発症するといわれ、多い病気です。
妊娠中は増大した子宮が膀胱(ぼうこう)を圧迫することや、ホルモンの影響で腎臓と膀胱をつなぐ尿管の収縮が鈍くなっていること、便秘による腸内の圧迫、膀胱炎からの合併などが影響して起こりやすくなります。
妊娠・出産への影響は直接はないが、一刻も早く治療することが大事です。
急性の場合は、突然、激しい寒けや震えを感じ、腰や背中が痛み、38度以上の高熱が出ます。
左右どちらかの腎臓部分に痛みを感じます。尿は濁っています。
慢性化すると微熱になりますが、頭痛、倦怠感(けんたいかん)、むくみなど慢性腎炎によく似た症状が現れます。
おなかの赤ちゃんへの影響は、直接問題になるようなことはありませんが、早産が心配されます。
腎臓に上った細菌が子宮内に侵入して、赤ちゃんを包んでいる卵膜が感染を起こすと破水することがあります。
破水を起こすと、それが引き金となって陣痛が始まることがあり、妊娠の早い時期に起こると早産になってしまいます。
多くは高熱による衰弱であり、入院しての治療になります。
安静にして抗生剤を点滴します。
もし、腎盂腎炎になってしまっても、早期に発見して治療すれば妊娠・出産に影響はありません。
予防としては、必要な水分を十分に摂取し、トイレを我慢しないこと。膀胱炎の予防と同じです。
右側だけ腰痛の時に治療してもいいの?
単なる腰痛と思っていても、紹介したように重大な病気が隠れていることがあります。
特定した部位に痛みが続く場合、もしくは今まで経験したことのないような腰痛の場合は、その腰痛がなぜ起きているのかは非常に重要です。
数日間マッサージやストレッチをしても症状が悪化したり、改善しない場合は早急に専門院へ行く事をお勧めします。
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